防犯のために玄関にダミーカメラを設置するのは効果的か

首相が代わり経済対策が打ち出されても、景気が良くなったと感じられるのは一部の特権階級だけらしい。私の住む地域では相変わらずバイクによるひったくり事件が発生しているし、繁華街でのスリ事件や空き巣も発生しているようだ。警察署の広報やテレビ番組などでも、犯罪被害にあわないための防犯対策について叫ばれているが、なにぶん不景気だから、対策に高い費用もかけられない。自分でできる自衛手段は何かないか、考えてみた。

ホームセンターの防犯コーナーで目にしたダミーカメラ。玄関にダミーカメラを設置することは、効果があるのだろうか。例えば自分が空き巣になったとしよう。空き巣に入る家を探していて、玄関にこのカメラを見つけたら、侵入することを躊躇するだろうか。答えは、時と場合によるだ。いかにもお金持ちそうな家の玄関についていたら、それはきっと、高性能なカメラだと思い、その家は諦めるだろう。

でも、自分の家のようなたいして立派でもない家についていたら、防犯カメラなんて高額なセキュリティをつけられるはずはないから、あれはダミーカメラだろうとすぐに思うだろう。玄関にダミーカメラをつけるような家は、家の他の場所も防犯はインチキばかり。リスクは少ないし、ちょっとした小銭くらいなら稼げるだろうと思い、侵入を試みるだろう。ダミーカメラは逆効果になってしまうと思う。

ダミーカメラとそう変わらない価格でつけられる人感センサー付きのライトはどうだろう。うちの近所にも、やたら感度が良くて、家の前の道の反対側の端を歩いていても反応してライトがつくお宅がある。これは普通に、通り過ぎて灯りが付くだけでびっくりするし、空き巣をしようとしている後ろ暗い人間には、心理的圧力がなかなかあるのではないかと思う。防犯対策は、犯罪者と防犯する側の、心理戦とも言えるだろう。